音楽に飛び込むフィギュアスケートのジャンプ(Mikhail Lopatin 氏による英文記事の日本語訳)
音楽に飛び込むフィギュアスケートのジャンプ
原著者:Mikhail Lopatin 氏
原著者による英語の記事はこちら
フィギュアスケートのジャンプでGOEの評価を上げるには6つのポイントがありますが、その1つに「音楽と調和している」ことが挙げられます。 しかし「音楽と調和している」とは、一体どういうことなのでしょうか。スケーターがジャンプをすることで、どのように音楽に飛び込めるのでしょうか。また、音楽はジャンプを強調し、力を与え、その上多少の弱点を隠すことさえありますが、それはどのように為されるのでしょうか。そうした多くの疑問に多少なりともお答えする目的でこの記事を書きました。本稿では、プログラムにジャンプが組み込まれている場合に、音楽によって一体何が起こるのかを、音楽の働きを理解した上で、フレーズとハーモニーの構成や形式などを考慮しながら解説してゆきます。
1. クライマックスでジャンプ
ジャンプはフィギュアスケートの中で、まず間違いなく最もダイナミックで派手な要素と言えるでしょう。音楽がクライマックスに達するところは、エネルギーとダイナミクスの点から見ても音楽が最高潮に達するところですから、そこにジャンプを組み込むと、例外無く極めて自然に見えます。この手法は、大きく力強いサウンドに十分に呼応し得るような「大技」(通常はプログラムの最初に組み込まれます)がある場合は取り分け魅力的です。この場合の典型的な流れでは、音楽の中でエネルギーと緊張が次第に高まってゆき、次に短い休符があり、最後にジャンプの動きそのものに通じる大きな「爆発」が起きます。
緊張の高まりとクライマックスの間の短い休符があるところで、スケーターは注意深く音楽に耳を澄ませる必要があります。この休符をジャンプの準備動作に合わせるためです。そして正確にリズムに合わせて跳び上がるか着氷するかします。そうしなければ効果が生まれません。
羽生結弦はそのような音楽的センスに恵まれ、音楽に関するどのような課題にも対応できることで夙に知られています。2014~15年度の《オペラ座の怪人》で最初に跳んだ4回転トウループは、ジャンプと音楽とが完全に一致しています。その音楽的才能を如実に示す明確な証拠と言えるでしょう。
金博洋のプログラムの場合、その見どころの一つは当然ながら4回転ルッツです。振り付け師のローリー・ニコルは、常に音楽を使ってこの大技を強調しようとしています。しかしながらこのケースでは、タイミングを捉え損ねた場合のリスクが非常に高くなります。跳び上がってから着氷するまでの間にほんの少しでも「リズムから外れる」と、その結果、僅かながら音楽とジャンプがずれていたことが観衆にはっきりと分かってしまうのです。
「振り付けの増幅器」としてのジャンプがよく見られるのは、ダニイル・グレイヘンガウスによるプログラムです。例えば、アレクサンドラ・トゥルソワの2018~19年度のショートプログラムでは、3回転-3回転のコンビネーションがこの目的で使われています。
また、同じ年のアリョーナ・コストルナヤのフリースケーティングでも同様のジャンプが見られます。
坂本花織のフリースケーティングでも、最後のクライマックスの部分で同じような演出が見られます。この部分は音楽的にも振り付けの面でも一層表現が豊かです。コレオシークエンス(スパイラル)から始まり、プログラム最後のジャンプ(トリプルループ)が続きます。このジャンプにより、音楽と振り付けの展開のクライマックスが強調されています。
2. 旋律のピークでジャンプ
最後に挙げた2例は音楽のクライマックスと旋律のピークが重なっているため、こちらのカテゴリーに入れることも出来るでしょう。一方で、音楽が盛り上がる部分と旋律が高まる部分とは必ずしも一致しませんので、主旋律の構成とジャンプとの関係性を切り離して考えるほうが合理的でしょう。
まさしくそのように、スケーターの動きが主旋律の構成と切り離され、独立して展開している明確な例があります。そのひとつが、ミハイル・コリヤダの2018~19年度のショートプログラムにおける4回転ルッツです。このジャンプが入るところはモーツァルトの音楽のクライマックスではありません。しかし旋律の構成にご注目ください。旋律の高まりに上手く合わせてジャンプを踏み切り、その後は旋律が下がるのに合わせて着氷しています。つまり、旋律の上昇と下降に合わせて、上昇と下降の動きが振り付けられているのです。
もうひとつ、旋律のピークが非常に柔らかく穏やかな調子の例があります。もう一度、坂本花織の2018~19年度のフリースケーティングを振り返ってみましょう。ダブルアクセルの着氷がフレーズの最も高い音色と完全に一致しています。音楽全体がクライマックスに達するのは、このジャンプよりもずっと後になります。
高音での着氷はペアの演技でもよく見られます。その素晴らしい例のひとつが、かつて龐清&&佟健組がオリンピックのフリースケーティングで見せたスロージャンプです。今では伝説となったこのプログラムにより、龐清&佟健組は銀メダルを獲得しました。
宇野昌磨の多くのプログラムでは、こうした種類の音楽性が輝きを放っています。2015~16年度の《トゥーランドット》の最初のバージョンでは、《誰も寝てはならぬ》の旋律のピークのひとつが2番目の4回転トウループで上手く強調されていました。
こうした例のうち最も美しいものは、間違いなく2016~17年度のプログラム《ラヴェンダーの咲く庭で》のトリプルアクセルでしょう。旋律の上昇に合わせて空中で回転し、最も盛り上がるところで着氷しています。この美しさは誰の目にも明らかです。
3. リズムに合わせてジャンプ
ジャンプを音楽に合わせようと考えたとき、最初に思い付くのはこれでしょう。 ジャンプの動きと音楽のリズムを一致させるというシンプルな着想です。よく見られるのは着氷に合わせてリズムを強調する方法ですが、中には「強いビート」に合わせて跳び上がることを選ぶスケーターもいます。この方法は着氷に合わせるよりも単純ですが、それでいて非常に魅力的です。
アリーナ・ザギトワがオリンピックで演じた《ドン・キ・ホーテ》は構成がアンバランスで「芸術性」よりも「技術」に偏っているように見えるため、多くの物議を醸し出しました。しかしこのプログラムには安易に否定できない部分があります。ジャンプと音楽の持つリズムの構造とがぴったり合っているのです。
最初の実例は、実のところはアクシデントの産物でした。ザギトワは最初のジャンプで自身のシンボルであるトリプルルッツ-トリプルループのコンビネーションを跳ばなかったのです。しかし、その後の怒濤のように続くジャンプの半ば、2番目のトリプルルッツの後にトリプルループを付けました。この判断は音楽と振り付けの相関という観点から見れば大成功でした。
羽生結弦の音楽性については既にこの論考の最初で述べましたが、このスケーターのジャンプには必ず音楽的な正当性があり、音楽の内容を無視したジャンプは唯の1つもありません。2018~19年度のプログラム《秋によせて》では、最初の2つのジャンプの動きはきちんと「リズムに合わせて」います。
強いビートが必ずしも大きな音を伴う必要はなく、非常に柔らかく繊細なフレーズの場合もあります。アデリナ・ソトニコワがオリンピックのフリースケーティングで見せたコンビネーションの1つがそうでした。2つのジャンプのどちらも強いビートに合わせて踏み切っていますが、この部分の旋律は曲の中で取り分け大きな音ではありません。
こうしたリズムとの調和は、ペアスケーティングにおけるジャンプの動きやスローの動作でよく使われます。ボイコワ&コズロフスキー組は力強い《くるみ割り人形》で2つのスロージャンプを跳び、そのうちの1つでは、このリズムとの調和を見事に実現しています。
4. 音色の強調
フィギュアスケートでは滅多に見られませんが、ジャンプで音色を強調すると必ず絶大な効果が得られます。この手法では、動き、旋律、リズムでジャンプを強調するのではなく、単純に毛「色」の変わった音にジャンプを重ねます。例えば、こちらのようにドラムの音と共にジャンプをしたり、
または小塚崇彦のプログラムに見られるように、変わったギター音と共にジャンプをするわけです。この場合、ジャンプと音楽のリズムをぴったり合わせる必要はありません。そうしなくても変わった重なりから独特の「声音」が生まれます。
声音もまた、ジャンプを強調することに利用できます。この例の中で非常に興味深く忘れ難いものとしては、チャ・ジュンファンの独特な《ロミオとジュリエット》で見られた「ジュリエッーーーーット!」でのジャンプがあります。
宇野昌磨のジャンプの中は、あまりにも多くの要素が同時にぴったりと合わさっているため、別のカテゴリーにも分類できるものがあります。「Loco」(取り分け2016年のグランプリファイナルの演技)では最初のトリプルアクセルが魅力的なのですが、その大部分が音楽の音色と深く結び付いています。つまり、急降下する「滑奏音」の後に跳び上がり、「バン」という音で着氷していることがその魅力を生み出しているのです。ただし、このジャンプはリズムと調和している上(明らかに「リズムに合わせ」た着氷です)、さらにこのプログラム全体の終わりを表しています。そのため、次のカテゴリーに入る条件も全て満たすジャンプとなっています。
5. 音楽構成(「カデンツァ」)の印としてのジャンプ
音楽の構成部分、取り分け楽章の終わりのフレーズ(「カデンツァ」)をジャンプで明確に表現するとその効果は絶大です。不思議なことに、「カデンツァ」という言葉の由来はラテン語の「caedo(直説法・能動態・現在形一人称、不定法はcaedere)」で、基本的には「落とす(fall)」ことを意味します。例えて言うならば、カデンツァはフレーズを「落として(fall down)」終わらせるのです。勿論、ジャンプでの失敗(fall down)はまるで望ましくありませんが、言葉としては明らかな類似点があります。つまり、終わりに導くという点で、ジャンプの着氷はフレーズの「着地」と通じるものがあるのです。
意図したものであれ、音楽的な勘によるものであれ、振り付け師が音楽の構成に対してこの点をどのように表現したかについては様々な例があります。例えば、浅田真央と紀平梨花のトリプルアクセルの使い方をご覧ください。どちらもそれぞれのフレーズの最後のカデンツァで正確に着氷しています。
また、エフゲニア・メドベージェワの《ものすごくうるさくて、ありえないほど近い》 (2016~17年度)では、「ものすごくうるさい」部分の終わりを1つのジャンプで表現しています。
男性の演技でもこの手法が頻繁に使われます。例えば、羽生結弦はショパンの《バラード第1番》で、強いビート、旋律のピーク、カデンツァの3つの要素に合わせて4回転サルコウを跳んでいます。
パトリック・チャンが演じた荘厳で美しい《悲歌》では、フレーズの終わりがトリプルアクセルで明確に表現されています。このスケーターはアクセルジャンプが苦手なのですが、この時は実に見事な出来栄えでした。
カロリーナ・コストナーの胸が締め付けられるような《行かないで》では、音楽の終わりに最初の3回転-3回転のコンビネーションを重ねることで同様の効果が出ています。
ボイコワ&コズロフスキー組はフレーズの終わりでジャンプをするだけではなく、ほぼ同じ旋律のフレーズの終わりでも再度ジャンプをしました。
最後の例は中国のペア、隋文静&韓聰組(振り付け師はローリー・ニコル)です。最初のエレメントであるサイドバイサイドの3回転トゥループを、フレーズ全体が静かに終わるところにとても綺麗に合わせています。
6. ジャンプと言葉のモチーフ
プログラムで歌詞を利用できるようになったのはほんの数年前ですから当然のことですが、ジャンプのような特定のエレメントを言葉のモチーフに結び付ける機会は、今のところ滅多にありません。とは言え、多少ながら興味深い例もありますので、以下にご紹介しましょう。
羽生結弦の2016~17年度のショートプログラム(《Let’s go crazy》)では、以下の歌詞に合わせてスケーターのシンボルであるトリプルアクセルが組み込まれています。
Are we gonna let the elevator
Bring us down?
このジャンプでは、まさに「bring us down」 と着氷、つまり「落下する」ことがかけられています。このモチーフとジャンプの関係は明らかです。
宇野昌磨の「ロコへのバラード」は多くの点で非常に大胆且つ斬新なプログラムですが、言葉とジャンプの関係性がひときわ強く打ち出されています。「saltare」(ジャンプする)や「vola」(飛ぶ)のような動詞のところでジャンプをする構成ですが、2つのジャンプがそうした歌詞に呼応しているように見えます。
Loco! Loco! Loco!
Como un acrobata demente saltare…
Vola conmigo ya! Veni, vola, veni!
坂本花織の2018~19年度のショートプログラムの冒頭でも、飛翔や翼のモチーフが全面に押し出されています。少し後ではあるものの「dreams」のところで3回転-3回転のコンビネーションを跳ぶ構成には、ジャンプの動きと歌詞の間にある相関性がはっきりと表れています。
From my first moment you gave me wings,
Let me fly, let me sleep in my dreams
7. 沈黙のジャンプ
最初に述べたクライマックスでのジャンプでは、音楽のエネルギーとうねりの力に調和するようにエレメント自体の力強いエネルギーが生み出されていました。その輝きのもとで見ると、「沈黙」のジャンプは些かエネルギーの無駄遣いに見えるかもしれません。しかしながら、この沈黙とジャンプとの組み合わせは適切に用いれば効果的です。それはある意味でサーカスの大技と似ています。サーカスの演出では、まず次第に緊張が高まり、それがクライマックスに達したところで音が止み、その最後の沈黙の中で曲芸師が危険な大技をやってのけます。
こうしたジャンプの中でも非常に印象的な例は、羽生結弦が2017年世界選手権のフリースケーティングで見せた4回転トゥループです。この演技は世界最高得点を記録しました。
宇野昌磨の《月光ソナタ》では、大変有意義に沈黙を利用する場面がよく見られます。最初のトリプルアクセルがソナタの始めの緩やかな旋律とテンポの速いフィナーレを結ぶ転換点として働き、音楽が消えてもエネルギーは消えないような振り付けになっています。
同様の例に、2010年のオリンピックで高橋大輔が見せたトリプルフリップ-トリプルトゥループのコンビネーションがあります。前のフレーズのエネルギーと緊張を全て吸収して、それをジャンプの動き自体の動的な爆発に転換するようなジャンプです。
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例はいくらでも挙げることができますが、音楽によって多くの興味深い瞬間がもたらされる故にこそ素晴らしいジャンプが可能になり、それらが振り付け全体の中で意味を持つようになることを、今はもう十分にご理解いただけたことでしょう。より多くの得点を得るにはGOEの1つのポイントを狙うのが近道ですが、音楽はさらに多くのものを与えてくれます。音楽の構成に合わせた美しいジャンプを跳べば、観客が耳を傾けずにはいられないような、しっかりした物語を組み立てることができます。そうしたジャンプは私たちが聞きたい物語を紡ぎ出す手助けとなり、そこから生み出されたプログラムは、ジャンプして私たちの心に飛び込み、忘れ難いものになるのです。
日本語訳立案/翻訳/校閲:Twitter上のフィギュアスケートファン有志一同
※ Mikhail Lopatin 氏の許可を得て翻訳しました。
翻訳担当者の後書き
この度、やっとMikhail氏の記事の日本語訳第3弾をお届けする事が出来ました。
諸々の事情により、途中のまま1年以上放置してしまいましたが、最近発表された桜百さんの日本語訳に触発されて、どうにか完成させることができました。桜百さん、目が覚めるような素晴らしい日本語訳をありがとうございました!
誤字脱字や明らかな誤訳にお気付きの場合はこの記事にコメントするか、当ブログの管理人まで知らせて頂けると大変有り難いです。時間を見付けて検討/修正しますので、どうか宜しくお願い致します。
David Wilson氏インタビュー「A coming of age story」の日本語版が公開されました
ご無沙汰しております。更新が滞ってしまってすみません。
フィギュアスケートファンの皆様にお知らせです。この度、Mikhail Lopatin 氏による David Wilson 氏インタビュー「A coming of age story」の翻訳が公開されました!
翻訳者の桜百さんによる note の記事はこちらです↓
フィギュアスケート好きなら誰でも楽しめるような盛り沢山な内容ですので、皆さん是非ご覧ください。個人的には、伊藤みどりさんや中野友加里さんがお話に登場したことが嬉しかったです。
翻訳者の桜百さん、長文の翻訳お疲れ様でした!大変楽しく拝読致しました。今後のご活躍を楽しみにしております。
クリス・リード君のこと
信じられません。
デニス・テン君の訃報も信じられませんでしたが、それ以上に信じられません。
念の為お断りしておきますが、管理人は所謂「スケヲタ」ではございません。ルッツとフリップも見分けられない一介のゆるいフィギュアスケート好きに過ぎません。
そんな私ですが、リード姉弟の頃からずっとクリス君ペアの成長を見守ってきました。
かなクリが世界選手権で11位に入った時は、それはもう嬉しくて仕方がありませんでした。
それだけに突然のペア解消には愕然としたものです。躍進する他のペア達を複雑な気持ちで眺めながら、熱心なかなクリファンの方と「一体何があったんでしょうねえ(;_;)」とボヤき合いました。
かなクリ解散からクリス君引退までの流れは残念でしたが、「クリスとアイスショーで踊るかもしれない」というキャシーさんの言葉に気を取り直し、リード姉弟復活のお知らせはまだかな?まだかな?と毎日のように公式ブログを確認しておりました。
そして、ほんの数日前ですよ。「日本に荷物を送ったよ」というクリス君の投稿を読んで内心エールを送ったのは。
それなのに、、、
これは一体どうしたことですか。神も仏も無いではありませんか。
既に申し上げた通り、私は一介のゆるいファンに過ぎません。
もっと熱烈なクリス君ファンの皆様、そしてご家族ご友人は私の何万倍も悲しい思いをしていることでしょう。そういう皆様の為にお悔やみの一つも書かなければ、と思って筆を取りましたが、、、
ごめんなさい。何も書く気が起きません。
「ご冥福を、、、」だの「RIP」だの、そんなこと到底書けません。
どう考えても50年は先の話でしょう。実感も何もありませんから。
いや、これはもしかしたら、ただの悪い夢かもしれません。疲れている様なので今日はもう寝ることにします。
明日起きたら、クリス君が無事日本に到着したというお知らせがブログにアップされているかもしれません。
それでは皆様、お休みなさいませ。
Hi Chris!
Thank you very much for your elegant dances.
I will remember you forever and ever!
ドーナツスピン選手権 中野友加里記念杯②
今年の四大陸選手権も無事に閉幕いたしました。見応えのある素晴らしい大会でしたね。
さて、ドーナツスピン選手権です。
紀平梨花選手やユ・ヨン選手のドーナツスピンも大変綺麗なのですが、スピンの途中でカメラを切り替えるのはやめていただけないでしょうか、フジテレビ様。
そして厳正な審査の結果、ドーナツスピン選手権 中野友加里記念杯 in 四大陸選手権 2020の金メダルは、、、
鍵山優真選手に決定いたしました。
審査員である管理人は見た目の華やかさに圧倒的に弱いため女子選手を贔屓しがちです。しかし鍵山優真選手のドーナツスピンは上位の女子選手をも凌ぐ完成度に見えるため、どうしても無視できませんでした。
いずれ「日本のランビエール」と呼ばれる日が来るかもしれませんね。
それでは、鍵山優真選手の美しいドーナツスピンをご堪能ください。
※フリーよりもショートのドーナツスピンの方が完成度が高いように見えましたのでショートの映像を貼っておきます。
ドーナツスピン選手権 中野友加里記念杯①
今年も四大陸選手権が始まりました。
日本の3人娘のSPを観ましたが、皆さん素晴らしかったです。
ところで坂本花織選手はダイナミックなジャンプが注目されがちですが、管理人はジャンプよりもむしろ彼女のスピンに注目しています。
特に坂本選手はドーナツスピンがとても綺麗です。身体と軸足がきっちり直角になっていて、観ていて大変気持ちが良いです。
管理人の中では常に「ドーナツスピン選手権 中野友加里記念杯」が開催されています。ですから、ドーナツスピンが始まると、その間息を止めてずっとガン見しています。上手なドーナツスピンは狂ったように何度もリピートいたします。
今回の四大陸選手権でも、坂本選手のドーナツスピンを何度もリピートしてしまいました。他のスピンも大変綺麗でした。フリーも楽しみでございます。
宜しければ、皆様も坂本選手の美しいドーナツスピンをご堪能ください。
近頃は高難易度ジャンプばかりが注目されがちですが、もう少しスピンが脚光を浴びるようになれば良いのに、と願う今日この頃でございます。
Mikhail Lopatin 氏の英語版ブログ
Mikhail Lopatin 氏の記事の英語版が一堂に会するブログ「Skating to music」が開設されました。ご本人の英語による自己紹介も読むことができますす。
当ブログはここ1年ほど更新が滞っておりますが、忘れた頃に日本語版の記事が増えるかもしれません。良かったらまたご訪問ください。